部分入れ歯について
部分入れ歯は、人工の歯茎である床(しょう)に人工歯が並んでいる構造で、金属のクラスプ(バネ)で残った歯に引っかけて装着します。歯が1本でも残っていれば適用できます。ブリッジが歯を失ったところの両隣の歯を削って土台にするのに対し、部分入れ歯はクラスプを引っかける歯を少し削るだけのため、歯の寿命を大きく縮める心配がありません。
その一方で、安定性がブリッジに劣る、口を開けたときにクラスプが見える、食べ物がつまりやすいなどのデメリットもあります。そのため、歯を削りたくないとき、ブリッジで対応できないケースなどに選ばれています。
部分入れ歯のメリット
部分入れ歯のメリットは、周囲の健康な歯を大きく削る必要がないことです。また、インプラントのように外科手術も必要ありません。治療にかかる期間は、治療開始から2~5週間程度と比較的短く、歯の機能を早期に補うことができます。
また、取り外し可能なため、これまで通りに歯磨きができることで、むし歯や歯周病のリスクが高まらない点もメリットです。部分入れ歯にはさまざまな種類があり、予算や希望に合わせて選ぶことができますので、まずはお気軽にご相談ください。
部分入れ歯を作製する際のポイント
部分入れ歯は、口の形や顎の骨の状態などを踏まえて、患者さまに合ったものを作製する必要があります。合わない部分入れ歯を使用すると、粘膜に大きな負担がかかって傷ついたり、食べ物を噛むと痛くなったりします。長期的に部分入れ歯を安定させるためにも、バランスに優れたものを作製しなければなりません。
部分入れ歯の治療法
部分入れ歯のクラスプを引っかける歯を「鉤歯」や「維持歯」と呼びます。ブリッジと比べて削る量が少ないため、歯の寿命を大きく縮める心配がありません。部分入れ歯をご検討の方は、当院までご相談ください。